ストレスで激やせ?食欲不振から病気まで痩せる原因はいろいろ
ストレスが原因で痩せる状態とはどのようなものなのでしょうか。いくつかの例を挙げてご紹介したいと思います。
その1:摂食障害の影響
近年、女性を中心に増加傾向にある摂食障害。摂食障害を引き起こすストレスは、自律神経の乱れに影響があるといわれています。
ストイックに物事に取り組む頑張り屋さんがストレスの影響で摂食障害になりやすいです。
摂食障害にも様々なタイプがあります。
食べ続けて最終的にはおう吐するのを繰り返す過食嘔吐や、太ることが気になって全然食事を取らない拒食症など様々です。
食べ物を食べることができても下痢をしてしまったりするケースもあります。摂食障害により、体全体に十分な栄養が行きわたらない状態が続くと痩せてしまいます。
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その2:バセドウ病や糖尿病の影響
3食バランスよく食べていても、痩せていく場合は病気の可能性が高いです。特に疑われる病気がバセドウ病や糖尿病といわれています。この2つの病気は共通して「痩せていく」という特徴があります。一週間で4~5キロ痩せることもあるそうです。
他にも、お腹をこわす、全身倦怠、めまい、頭痛などが襲ってくる自律神経失調症のような症状を感じることがあります。不自然に痩せはじめたな、と感じたら、医師に診察してもらうことをお勧めします。
摂食障害など、精神面からの激やせを癒す方法について
自律神経失調症などの影響から摂食障害になってしまった場合、どのように改善していけばよいのでしょうか。
精神面が影響した激やせを改善する方法についてご紹介したいと思います。
その1:自分の病気と向き合う
まずは自分の精神的な病気と正しく向き合うことが、一番の改善の近道といわれています。
過去を振り返ってみたり、今後どのような生活を送りたいかと自問してみたり、将来への明るいビジョンを描くことで夢や希望が湧いてきます。
マイナス方面に気持ちが動いている時に、プラスにもっていくことは容易ではありません。自分のペースでゆっくりと改善していくようにしましょう。
最近では、インターネットでのカウンセリングサービスもあります。
今までよりも気軽に相談できる環境が整いつつあるので、そうしたサービスの利用も検討してみては如何でしょうか?
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その2:食事・運動・行動療法で改善
また、改善方法の一つに、食事・運動・行動療法というものがあります。
今の状態よりも、少しだけ食事量や運動量をあげたり、行動の範囲を広げてあげたりすることで、視野が広くなり、考え方が豊かになり改善されると言われています。
場合によっては専門の医師の指導のもと行う必要がありますので、相談して決めていくのが良いでしょう。
実は深刻な心の病気かも!?ストレス痩せの典型例
「何もしていないけれど痩せた!」と喜んでいるのは危険かもしれません。
もしかしたら、背景には深刻な心の病気があるかもしれません。よくあるストレス痩せの例をご紹介します。
その1:思春期に多い、恋愛や勉強での痩せ
中高生に多いのが、恋愛や勉強が原因での痩せです。
失恋してしまったり、勉強が思うようにいかなかったりすると負のスパイラルに陥り、ストレスを感じるようになります。
思春期という難しい年齢ということもあり、自分の恥ずかしい部分は隠す傾向にあります。
それが徐々に蓄積されていき、深刻なストレスへとつながっていくのです。
最近では保健室で悩み相談に乗ってくれるなどのケアが進んできています。なかなか打ち明けにくい時は利用してみるのも改善への一歩です。
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その2:仕事のストレスでの痩せ
現代人の多くが抱えている、仕事が原因のストレス痩せです。
慣れない仕事が続く、休む暇なく働くなど、心に余裕がなくなってきた状態の時に症状を引き起こすといわれています。 一週間で15キロやせたことがあるという人もいるそうです。
急激な痩せは体にとって大きな負担となり、決していいことではありません。
仕事に対してストレスを感じている人は、自分なりのストレス発散方法をみつけてみましょう。
また、激務過ぎる場合は同僚や上司に相談するなどして、改善を求めるようにしましょう。
その3:気づかぬうちに!育児ストレスでの痩せ
家庭のことを全て任されている主婦に多いのが、育児ストレスによる痩せです。
「自分の子供は発達が遅いのではないか」「泣き止まない、言うことを聞かない」「相談相手がいない」などといったストレスが積み重なっていきます。食事をする時間が満足にとれないことや睡眠時間が極端に少なくなったり、細切れになってしまうことから、痩せにつながっていきます。行き過ぎると気持ちが爆発してしまい、育児放棄や虐待につながるケースもあります。
お母さんも人間です。完璧ではありません。一時保育に子供を預けたり、旦那さんやご家族と一緒に子育てするなどして、息抜きできる時間を作るようにしましょう。
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その4:激やせや激太りを繰り返している
気付かないうちに激やせしたと思ったら、今度は激太りしてしまった・・・。こんな経験をしたことがある方はいませんか?
思い当たる原因がないけど、激やせ、激太りするという場合は、病気を疑うようにしましょう。気づかないうちに重大な病気にかかっているかもしれません。
「ストレスと激やせの関係性」まとめ
今回は、ストレスと激やせの関係性についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
激やせの原因は大きく分けて2つあります。ストレスによるものと病気によるものです。その中でも最近特に多いのが、ストレスが原因での痩せといわれています。
どちらも改善することができますが、まずは自分の症状にしっかりと向き合う必要があります。
深刻な場合など、状況に応じて病院での受診も視野にいれましょう。また、激やせだけではなく激太りにも注意が必要です。
ストイックに頑張る人が陥りやすいといわれるストレスによる「痩せ」。たまには息抜きをして、自分を追い詰めすぎず、のんびりと過ごしてみてください。