健康法・ストレス対策
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転職とうつの関係について。ストレスを感じたらケアすべきこと。

転職は自分の人生にとって刺激になる大きなイベントです。しかしその刺激がストレスとなり、うつ病を引き起こす可能性もあります。そこで転職など環境の変化によってうつ病になりやすい人の特徴とその対策をまとめました。

転職後にストレスを感じたらうつ病になるまえにセルフケアするべきこと

転職後にストレスを感じてしまう事はよくあります。そのストレスを放置していると、どんどん心の負担が大きくなり、結果うつ病になってしまう事があります。

転職後に感じやすいストレス要因

  • 評価制度に不満がある。
  • 仕事と給料が見合わない。
  • 人間関係
  • 目標を達成できない。
  • 会社の経営が心配。

この中で最も多いのが、「上司との人間関係」にストレスを感じるケースです。相性のいい上司であれば問題はないのですが、相性が合わない場合、上司と顔を合わせる度にストレスを感じるようになります。ある調査によると3人に1人が上司にストレスを感じているようです。

ミドル世代に多いうつ病

ミドル世代の人材のうち、42%がストレスでうつ病・不安症にかかった経験があるという事が報告されています。適度な良いストレスであれば、それをバネにして、働く意欲につなげる事ができますが、過度なストレスだと精神的疾患にもつながってしまいます。

ストレスを緩和させる事は、仕事人生で重要なテーマです。ストレスをためすぎてうつ病を発症してしまうと、転職や退職を考えざるを得なくなる事もあり、あなたの人生を大きく左右することになるでしょう。ストレスを溜め過ぎてしまわないように、日頃から上手にストレスケアしていきましょうね。

仕事でうつ病にかかりやすい人の共通項

仕事でうつ病になる人には、ある共通点が見られます。以下の3つをご参考にしてみてください。

  • 完璧主義でどんな仕事も全てやりこなさないと気が済まない。
  • あがり症で、プレゼンや会議など人前で話す機会にプレッシャーを感じる事が多い。
  • 責任感が強い。

もともとあがり症の人は、できるだけ人前に立たないような職種を選ぶ傾向にはあるのですが、昇進などの際、人をまとめなければいけない立場では、会議やプレゼンで発表する機会が自然と増え、なかなかうまく対処できないことがあるようです。

労働環境によってストレスを受けやすい人の特徴

働き方や労働条件によって、うつ病になりやすくなる人もいます。最近はブラック企業といって、従業員に法外な長時間労働を課する会社も多く、過労でうつ病になる、体調を崩す従業員も多くいます。

昼夜逆転の勤務 夜勤のある人や、海外出張に行く機会の多い人は体内時計のバランスが崩れやすく、うつ病にかかる確率が高くなります。
仕事でやりがいを見いだせない 仕事をどんなに頑張っても、社内や上司から適切な評価を受けていないと感じている人は、ストレスを溜めこみやすくなります。
残業時間が長い 仕事時間が増えると当然プライベートの時間は減ってしまいますよね。 完全に自由な自分の時間を過ごしていない人は、ストレスをうまく発散できずにうつ状態に陥りやすくなります。

うつ病による退職・転職

うつ病になってしまったら転職する、退職してちゃんと改善するまで療養に専念するなど対応するべきですが、うつ病の人が全てそのようにするべきだとは限りません。

うつ病はいつ治るかなどの見通しが立てにくい病気でもあるので、良好な状態になるまでにも随分と時間がかかってしまうでしょう。その間、仕事をせずにブラブラ気ままに過ごせるかというと、そうではないですよね。うつ病で退職や転職するにもリスクがつきまとうのです。

うつ病だとしても、生きていくうえである程度の収入は必要です。そのため、多くのうつ病患者の人が治療を受けながら仕事を続ける道をとっています。

うつ病になると、確かに転職や退職を考えてしまいがちですが、うつ病の要因がもしも仕事や職場とは関係ないものである場合は、仕事を辞めることによってうつ症状が取り除かれることはありませんよね。

逆に、職場や仕事そのものにストレス要因がある場合には、それを取り除かない限りはうつ病から立ち直る事は難しいでしょう。

 

何年もうつ病を患っていた人が、転職したら治ったという例もありますが、これは根本原因が職場にあったからだと言えます。退職や転職を考える時には、自分のうつ原因がどこに眠っているか分析した上で、よく検討して決断しましょう。

転職した後ストレスを和らげるポイント3つ

何事にも真面目できっちりやらなければ気が済まない性質の人は、仕事においてもうまく妥協点を見つけることができず「まぁいいや。」と思える事がありません。何事にも手を抜くことできない性格の人は、私生活の中で、仕事を100%忘れられるようなプライベート時間を確保してください。これがストレス解消へとつながります。

もしも今、あなたが仕事に大きなストレスを感じているなら、自分が具体的にどの要因でストレスを感じているのかを探りましょう。そしてその負担を軽減させる方法を考え、実践していく事が、長く仕事を続けるためのコツです。

転職先でストレス緩和させる方法3つ

転職したら、新しい職場での仕事を覚えなければならないので、最初の頃は特に、ストレスがたまりやすいです。しかし以下の方法を実行する事によって、その負荷を少し軽減することができるでしょう。

  • コミュニケーションを積極的にとる
  • 前の職場と比較しない
  • 「謙虚な姿勢」で仕事を覚える

転職にストレスはつきものです。 特にミドル世代は管理職として上司と部下の橋渡し的役割を担い、家庭では家族へのサポート、といったように、仕事と家庭の両立をしながら心のバランスを保っていかなければなりません。

早めに自分のストレスに気付き、その軽減に努めてくださいね。

まとめ

  • 仕事でうつの症状となりやすい人の共通点は、完璧主義、上がり症、責任感が強い、などです。当てはまる項目がないか確認してください。
  • 該当する人は、特に転職後や部署移動など今までの仕事環境から変化があるときには注意してください。
  • 転職後にストレスを感じている場合は、以前の職場と比較しない、職場の人たちとコミュニケーションを積極的にとるなどしましょう。

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