8月某日。新宿に筆者はいた。目指すは猫カフェだ(猫カフェ・きゃりこ)。
しかし、この企画に少し不安があった。
なぜなら、私はそんなに動物が好きではないのだ。
小さい頃から動物園に行っても、何の反応もしなかった。
そもそも人間だって、生き物なのに、わざわざお金を払って見に行く理由がわからなかった。
楽しそうに動物を見ている親とは裏腹に、筆者は無の境地だった。
友人の家に行った際は、ペットとして飼われていた犬がのしかかってきたので、怖くなって逃げ出した。
そんな私でも、猫には妙に親近感を覚える。
ある集まりの際に、疎外感に駆られてつったっていた。
ふと、下を見ると、なぜか猫が寄ってきたのだ。その時から、一種の同士のように思っている。
猫カフェ前のストレス指数は?
というわけで、いざ測定。
行く前の数値は97だ。
やはり高い。
猫カフェに着いた
新宿という街は相変わらず、外国人やら観光客やら、でごった返している。
すでに疲弊していた。猫カフェが入っているビルに着いた。
猫カフェは6階らしい。エレベーターを待っている女の子2人組がいた。
丈の短いワンピース。
耳には揺れるピアスを着けている。彼女達は高くてふわふわとした声で、何やら会話をしている。
エレベーターに乗り込む。
どうやら、彼女らも猫カフェに行くようだった。
彼女らは私の最も苦手とするタイプだった。
猫カフェにたどり着くにはその前に、
どうやら雌豹を倒す必要があるらしい。
受付を済ませる。
どうやら、30分待ちのようだ。
土日は混んでいることが多いらしいと聞いていた。
そして体験日も祝日であった。思っていたほど混んではいなかったので、ホッとした。
さて時間を潰し、入店。
猫との対面。それは人間の縮図であった
靴を脱ぎ、手を入念に洗う。
ドアを開けると、猫が平然とそこにいた。
ありがたみもないほど、普通に4匹ほどいた。
下の階に行った。そこには、イスやソファがけの席がいくつかある。
壁にはマンガも置いてあった。
ここには十匹以上いた。
イスに座って、ただ猫を見ていた。
座っていても猫は寄ってくるだろう…と。
しかし、そんなに甘くはなかった。
猫は塩対応。
果敢に、猫にアピールする人間もいた。猫じゃらしを使っていた。
もちろん反応する猫もいたが、目をそらす猫も…
彼らの関心を向けさせるのは容易ではないらしい。
私がただ、その光景を見ている間も、何人かの人間が入れ替わり立ち代り、猫に寄っていく。
ただ座っている私の方に来る猫はいない。
世の中はそんなに甘くはない。
しかし、隣に普通に座っていた中国人には猫が来る。
一体何故だ!?
と思ったが、どうも、えさ(300円)の入っているケースを見て近寄ってくるようだ。
そういう商売か、私は断じて買うものか…と妙に意固地になる筆者であった。
猫たちはまるで人間の縮図。
人見知りな猫、活発に動き回る猫。寝てる猫。丸まっている猫。本当に自由気ままだ。
そして、えさを「ほれほれ」といわんばかりにあげる人間やら、猫に必死になっている人間やら(おっさんも意外と本気で参加していた)
…とにかく私は様々な生物を見た気がする。
ストレス指数途中経過
猫にえさをやる
幸運なことに17時30分になると、おやつタイムになった。
もちろん筆者がおやつを食べられるのではない。
自らの空腹を紛らわせ、猫にえさをやる。希望者は無料で、えさやりが出来るのだ。
さっきまでとは打ってかわって、しがみついてくる猫。
なんということでしょう。噛み付いてくるのか?と思いましたが、礼儀正しく完食していました。
動物は、本能で生きている。
帰り際に見つめてくる猫達。ツンデレです。商売上手な彼らに一杯食わされました。
猫カフェ終了直後のストレス指数
さてさて本題のストレス指数ですが…
やはり、下がっています。ただ、猫を見ているだけで「癒されてるな」と感じました。
というか、
猫飼いたくなりました。
あんなにたくさんの猫を可愛がることは難しいけど、一匹の猫なら可愛がれそうだ…