写経でストレス解消できるのか検証してみた！

巷でうわさのストレス解消法の効果を科学的な視点で検証する企画「ストレスラボ」。今回はお家で気軽にできてリラックス効果も高いという「写経」の効果を検証してみました。

さてさて、「ストレスラボ」の第一弾は「写経」です。しかし、そこには大きな壁が立ちはだかっていた！何を隠そう、筆者は字が壊滅的に下手であるということ。果たして、彼女は無事にストレスを下げることができるのか？乞うご期待。 (字の汚さに幻滅しないでくださいね。)

写経でストレス解消！体験レポート

星の数ほどある写経セットの中から、今回はこちらを購入しました。なぜならーー“美人”というフレーズが筆者の胸を打ったからであります。

文字美人とな！？かつては書道教室に通い、級を取得していた私であったが、それはいざ知らず…書道やっていたなんて言おうものなら嘲笑の的にされてしまうこと必至。脳裏に浮かぶは達筆な私。とまあ、尺が長くなってきたのでそろそろ本題へ参ります。

さてさて、写経セットが届きました。中々悪くないです。何枚か用紙が入っています。これを今から私が書くのかと思ったら、手に汗が伝ってきました。

写経をおこなう前にまずはストレス測定。

ちなみに測定前は、カップルのバラエティー番組を観ていました。いちゃいちゃするカップルを見て、げんなりした筆者でありました。

案の定ストレス数値が高い！

ストレススキャンの測定は忠実に私の心情を数値化していた。写経するに似つかぬ、どす黒い心をどう対処するのか。

今回は模写をした後に清書しました。

模写の時 : はいはい、写経しますよ。すればいいんですよね。何が書いてあるかわからないけど。てか、筆ペン書きにくいな。似た文字ばかりかかせますね。字が汚くて辛い…

本番 : 一行にこれだけ文字いれるの？思ったよりも、字の配分が難しい。煩悩もありすぎるけど、果たしてストレスは下がるのか？

…あれ、なんか頭がぼーっとしてきた。いい感じだ。もしかして、ストレス下がってんじゃね？(←となぜか言葉遣いがギャル風になる筆者であった。)

いやはや乙女とは思えぬ字というのは置いておくとして…前半は集中できませんでしたが、後半からいい感じになってきました。

結論！ストレス発散に効果あり！

予想以上に変化がありました。慌ただしい毎日を送る現代人には、写経のような余裕のある時間の使い方は必要ですね。目指せ文字美人。

集中して字を書くことによって心を清め、嫌なことを忘れることができます。文字を書き続けることで、忍耐力がつきます。

書き続けていき、ランナーズハイ状態になると、脳内で「ベータエンドルフィン」という物質が分泌されます。香港大学の調査によると、書道を受けた後、心拍数が減っていたことがわかりました。また、瞑想と似たようにストレスが減る傾向がありました。

墨の香りや、写経を行う清潔な部屋にはリラックス効果があります。また、写経をおこなう際に姿勢を正すことで、呼吸が深くなり、ポジティブ思考になれます。

イライラした時に、脳を活性化させることで、その状況を抜け出す解決策を思いつく可能性もあります。写経は脳の活性化に効果があります。人間は成長するにつれ、細胞の数が減っていきます。

また、現代人はあまり脳を使わないといわれています。パソコンやスマホの普及によって、文字を書く機会も減ってきました。字を書き写すことによって脳に刺激を与えることができるのです。近年では認知症にも良いとされています。