家族、職場、学校などを問わず、人間関係では誰もがストレスを抱えがちです。
一方で、人間関係が無い世界では、多くの現代人は生きていくことすらできないでしょう。
でも、人間関係に悩むのは、偉い人も有名人も同じ。
普通の人とは違うプレッシャーやストレスがあるはずの彼らは、人間関係のストレスをどのように乗り越えているのでしょうか?
今回は、そんな偉人や著名人の、人間関係にまつわる名言を集めてみました。
非暴力主義の偉人は、やっぱりココロも強かった!?
画像 : In Defence of Mahatma Gandhi | Khurpi
弱い者ほど相手を許すことができない。
許すということは、
強さの証だ。
マハトマ・ガンディー(インドの弁護士、宗教家、政治指導者 / 1869~1948)
ガンディーの名言について
キツいことを言われたり、ちょっと嫌な思いをさせられたりすると、いつまでも許せず、クヨクヨして長引いてしまうことって、ありますよね?
そんな許せない気持ちを断ち切るのが、ガンジーのこの名言です。
非暴力・無抵抗主義でインド独立の父と言われるガンジーは、ヨガにも知見があったとされ、マインドフルネス的なストレス管理を実施していたのかもしれません。
いつまでも根に持つ友人知人に対しては、相手の弱さをあわれんであげるのも、効果的かもしれませんね!
何をさておき、やっぱり、友人は大事です
画像 : wikipedia
正しい友人というものは、
あなたが間違っているときに
味方してくれる者のこと。
正しいときには誰だって
味方をしてくれるのだから。
マーク・トウェイン(米国の作家、小説家 / 1835~1910)
マーク・トウェインの名言について
「トム・ソーヤ―の冒険」や「ハックルベリー・フィンの冒険」などの物語で有名な作家、マーク・トウェインの名言です。
職場や学校が辛くても、慰めて、救いを与えてくれる友達は、やっぱり大切ですよね。
ただこの名言のように、仮に自分が間違っていても味方して、寄り添ってくれる友達はなかなか見出しにくいのではないでしょうか?
自分が困ったときに助けてくれる友達、と言い換えていいかもしれません。
自分自身も、誰かに対してそのような友達でありたいものです。
仏道に入れば分かる?!人付き合いの秘訣とは
画像 : 曼陀羅山 寂庵
人とつきあうのに秘訣があるとすれば、
それはまずこちらが相手を
好きになってしまうことではないでしょうか。
瀬戸内寂聴(日本の女性小説家、天台宗の尼僧 / 1922~)
瀬戸内寂聴の名言について
僧侶として、また多くの作品を残した作家として有名な、瀬戸内寂聴さんの言葉です。
恋多き女性としても知られた瀬戸内さんには、きっと多くのストレスがあったはず。
ただ、今年で94歳(!)にも関わらず、メディアで活発に活動しているその姿からは、ストレスと上手に付き合っている様子が窺えます。
何となくそりが合わないと思う人でも、出家したと思って、その人を好きになるつもりでいいところを探すと、違う姿が見えてくるかも!?
大切なのは他人への感謝の気持ち?にんげんだもの
画像 : pbs.twimg
私の、このヘタな文字、つたない文章も、
見てくれる人のおかげで
書かせていただけるんです。
「おかげさんで」でないものは、
この世に一つもありません。
みんな「おかげさんで」で
成り立っているんです。
相田みつを(日本の詩人、書家 / 1924~1991)
相田みつをの名言について
かなり見慣れてしまった感じもありますが、この名言なども、改めて、読み返すほど味があります。
「おかげさん」という言葉には、物事がうまくいくのは、自分の力だけではないという、謙虚さと感謝の気持ちがにじみ出ていますよね。
この広い世界にちっぽけな自分、だから、良いことは自分だけじゃなく他人のおかげで感謝する。
悪いことがあっても自分だけのせいじゃないからクヨクヨし過ぎない、そんなスタイルを感じます。
思い過ごしでクヨクヨするなら、まず行動を!
概して人は、
見えることについて悩むよりも、
見えないことについて
多く悩むものだ。
ユリウス・カエサル(古代ローマの政治家・軍人 / 紀元前100~44)
カエサルの名言について
人間関係や仕事について思い悩むことは少なくないはず。
でも、そのような悩みやストレス、実は思い過ごしであることも多いのでは?
例えば、嫌な上司とも思い切ってコミュニケーションを取ってみたら意外と打ち解けた、とか、苦手だと思っていた仕事も手を付けてみれば案外サクサク終わった、などの経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
古代ローマにおいて、ガリア(現在のフランス)遠征で名を馳せ、内乱に勝って最高権力者となった行動派の代表選手であるカエサルにとって、見えないものに思い悩んでストレスを感じる暇はなかったのかもしれませんね!
大切なのは、敢えて割り切ること
自分にコントロールできないことは、いっさい考えない。
考えても仕方ないことだから。自分にできることだけに集中するだけです。
松井秀喜(元プロ野球選手/ 1974~ )
松井の名言について
かつてその豪快なバッティングから「ゴジラ」と呼ばれ、日本はもとよりメジャーリーガーとしても大活躍した松井秀喜氏の名言です。
ストレスの原因を考えてみると、例えば、家族の縁や、すぐ上の上司など、自分の力だけではすぐに変えられないことだってあるでしょう。
そんな、自分の力でどうにもできないことを思い悩むくらいなら、気分転換や生活習慣の改善など、自分ですぐできるストレスコントロールに集中した方が、はるかに効果的なのは間違いないはずです。
まずは、様々なストレス要因を、自分でできることとできないことに分類してみるとよいのではないでしょうか?
「病気になるよりさぼれ!」社長にここまで言われたら楽になる!?
会社のために働くやつは阿呆だ。
自分をみがけ。
それが会社のためになる。
病気になるよりも、さぼってくれ。
金は使っても気は使うな。
栗田春生の名言について
水処理薬品、水処理装置の専業メーカーとしては日本随一の栗田工業。その創業者である栗田春生氏の言葉です。
ブラック企業ではなくても、一般に会社では、仕事へのやりがいが必要以上に美化され、会社への忠誠を要求されることがあり、それと個人の生活とが板挟みになってストレスを感じる人もいると思います。
そんな状況に疑問を感じたら、この名言を思い出しましょう。
仮にどんなに会社や仕事が素晴らしくても、あなたが病気になってしまっては元も子もありません。
ストレスを感じて辛いとき、経営者がここまで言っているのだからと思い、胸を張って休養しましょう!
ストレスには節制が何より!
少し食べ、少し飲み、そして早くから休むことだ。
これは世界的な万能薬だ。
ドラクロア(フランス出身の画家/ 1798~1863)
ドラクロワの名言について
『民衆を率いる自由の女神』や『サルダナパールの死』などの名画で知られ、19世紀フランスロマン主義を代表する画家であるドラクロア。
アーティストというと、どこか破れかぶれで破滅型のような人をイメージしがちですが、ドラクロアの言葉は意外(!?)にも健全です。
ストレスコントロールには、暴飲暴食を控え、適度な睡眠をとるなど、規則正しい生活が大切。
仕事や人間関係を変えるのはなかなか難しいですが、生活習慣なら自分の意志だけで変えることができます。
そんな「世界的な万能薬」で、辛いストレスから解放されましょう!
自分で自分を責めすぎないように注意!
どうして自分を責めるんですか?
他人がちゃんと必要な時に
責めてくれるんだからいいじゃないですか。
アインシュタイン(理論物理学者/ 1879~1955)
アインシュタインの名言について
物事が自分の思うようにいかずにストレスを感じると、ついつい自分で自分を責めてしまいがちです。
でも、自分を責めることで気持ちが落ち込み、ますます意欲が失われ、さら自分を責めてしまうというスパイラルに陥りがち。
そんなとき、アインシュタインのこんな言葉を思い出してみましょう!
確かに、自分の失敗や至らないところは、往々にして他人が指摘してくれるもの。
だから、せめてストレスを感じているときくらいは、自分を責めることは他人に任せ、自分自身を認め、励ましてあげることが大切なのだと思います。
いつも感動することを探しに行こう!
感動こそがストレスに負けない最大の秘訣。
そして、長生きのコツでもある。
斎藤茂太(精神科医/ 1916~2006)
斎藤茂太の名言について
ストレスを感じているときは、その原因となっている仕事や人間関係など、どうしてもその原因に目が行きがちです。
でも、そこから少し距離をおけば、映画や音楽、小説など、人を感動させる様々なものが、この世の中にあふれていることが分かるのではないでしょうか?
感動がストレス解消につながるのは何となくイメージできますが、精神科医であり、エッセイストであり、かつ自身が長生きした斎藤氏の言葉だけに、実感がこもっています。
ストレスを感じがちな休日には、感動を探しに街へ出るのもよいかもしれませんね!
まとめ
人間関係に関する様々な名言を集めてみました。
名言の背景には、ストレスに悩まされた著名人のココロの叫びがあるのだと思います。
ストレスがキラーストレスになっちゃう!と思ったとき、ふと、自分自身を振り返るツールとして、これらの名言を思い出してみてはいかがでしょうか?
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