不妊治療によるストレス増加やうつ症状を未然に防ごう
不妊治療は時に辛く、ストレスをたくさん受けてしまうものです。そのストレスに早めに気付き、うつ症状を未然に防ぐことが大切です。ストレスが多いとき、身体や心には何らかのサインが出ているものです。
真剣に取り組んでいる分、不妊治療中につらい気持ちになることは、自然なことです。ここでは、不妊治療によるストレスを軽減させ、うつ症状を防ぐための方法3つをご紹介します。
不妊治療一色の生活にしないこと
不妊治療中だからといって、日常生活を不妊治療一色にする必要はありません。自分の趣味を楽しむ、友達やパートナーと出かける時間も取り入れてください。
不妊治療の事をいったん忘れ、思いっきりリフレッシュしましょう。オンとオフのある生活を意識的に送ることで、不妊治療からくるストレスも軽減されやすくなるでしょう。
よく話して理解し合う
親しい間柄であれば、何も話さなくても分かりあえるという考え方もありますが、言いたい事があるのに胸にしまったままだと、どんどん心に負担が掛かっていきます。考えている事や伝えたい事は、できるだけ言葉で伝えるようにしましょう。
ただし、伝え方が大事です。責めるように話すのではなく、「私の意見は~だけど」や、「私は~感じる」などと言ってあげると、相手を傷つけずに話しあう事ができます。
うまく話せるか不安な人は、手紙で伝えるのも良いでしょう。口頭で伝えるのとは違い、手紙なら冷静に言葉を選べます。感情的になって「言い過ぎた!」というようなストレスもありません。
日記をつける
気が向いた時には日記をつけてみるといいでしょう。そこにはネガティブな事もポジティブな事も、何でも自由に書いていいのです。どんな事を書こうと誰にも害はありません。
モヤモヤした気持ちや鬱憤を日記に吐きだす事により、感情も整理され、心が落ち着いてくるはずです。書く事によって自分のストレスパターンややりたい事も明確になり、ストレスへの対処もしやすくなるかもしれません。PCに無心に書き出し、後に一気に削除する方法もスッキリして効果的ですよ。
ストレスフルな不妊治療の実態
不妊治療を続けていく中で、あまりにもストレスフルな日々が続き、うつ病と診断されてしまうケースもあります。うつ病では突然涙が出てくる、落ち込んで無気力になってしまう人が多いですが、医療機関に駆け込まず、一人で悩んで、うつ症状を悪化させる人たちも実は多いのです!
うつ病のセルフチェック
うつ病って何?
一口にうつ病といっても、その原因や症状には色々あります。
- 不安障害
- 気分障害
- 摂食障害
- 薬物使用
うつ病はただ単に気分が落ち込む症状と考えられがちですが、中にはハイテンション状態が続く躁状態のうつ病もあります。うつ病はストレスを察知した状態と似ていて、脳と深い関係があります。
脳のエネルギーが乏欠している状態なので、心や体に受けたダメージを時間と共に癒すという事ができません。そのため、落ち込んだ状態や身体の苦痛を長期的に引きずってしまうのです。
それってうつ病の前兆?セルフチェック!
自分の心身の健康状態を把握しておくためにも、うつ病になりかけていないかどうかのセルフチェックしてみましょう!
- 朝だるく、夕方になると改善する
- 自分を責める事が多い
- 早く目が覚めてしまう
- なかなか寝付けない
- 今まで楽しかった事が楽しくない
- いい事があったのに気分が変わらない
- 食欲に変動がある
- ふさぎこんでいるのに気分転換したい!という気持ちが起こらない
- 頭痛やめまいが2週間以上続いている
これらの中で、「いつもこういう状態かも…」と思った人は、うつ症状の可能性が極めて高いです。うつ病は自分の現状に気づいてあげる事が症状を軽減する最初の一歩です。頑張り過ぎている自分の緊張を緩めてあげる必要があります。
自分がうつ病だと感じたら
漢方や精神安定の内服薬を使う
うつ病の症状によっては、漢方や抗うつ剤、睡眠薬が処方されます。薬の種類や服用するタイミングによっては、赤ちゃんにも影響が出てしまう事があります。男性も治療薬のせいで性欲が減退したり、射精障害が発生したりする場合があります。そんな場合は、ある程度うつ症状が軽くなってから不妊治療を再開するといいでしょう。
とにかく休む
うつ病だと感じたら、とにかく休養する事が肝心です。うつ病は電気切れの状態と同じなので、休養をとるだけでも症状が軽減する場合があります。お休みという事は、不妊治療もいったん休止するという事ですね。
もともと真面目で罪の意識を感じやすい人がうつ病にかかりやすいと言われています。休むことに後ろめたさを感じたり、焦りを感じたりすることがあるかもしれません。しかし無理をして不妊治療を続けていたら、うつ病状が長引いてしまいますし、肝心な不妊治療にも影響してしまいますよね。
相談する
自分の健康あっての妊活です。もしも心療内科に通うのに抵抗があるなら、行政が行っている不妊専門相談センターや、臨床心理士やカウンセラーがいる病院などで相談してみましょう。まずは自分の症状について、誰かに相談する事から始めましょう。
まとめ
- 不妊治療の大変さは夫にはわからずつらい気持ちを抱え込んでしまうことは自然なことです。
- 治療のストレスを少しでも和らげるために「不妊治療のみの生活としない」「夫とよく話し合う」など気持ちを解放してあげる行動をとってください。
- 精神的に辛すぎる場合はとにかく休息をとってください。また不妊治療専門センターなど不妊についてわかってくれる窓口で相談をしましょう