育児や子育てはストレスやうつ病の要因となる場合がある
基本的に、育児が大変な理由には以下の2つが考えられます。
- 子供のしつけがうまくいかない
- 家計のやりくりが大変
しかしこの他にも、育児ストレスがたまる本当の理由が隠されています。
不安や孤独を感じる
子育てをしているママの中で、自分一人だけ取り残されたような孤独感を感じる方たちは意外と多いものです。
現代の育児ストレスの原因の中で多いのは、実は孤立感なのです。
ある調査結果によると、子育てしているママのうちの7割が孤独を感じているという事が分かっています。
今現在、以下のような気持ちになりやすいお母さんは、子育てによって孤独や不安を感じ、育児うつ傾向があるかもしれません。
- やりがいを持てない、達成感がない。
- 子供は確かにかわいいけど自分が生きている意味がわからない。
- 何を目指せばいいのかわからない。
- 社会に取り残されているような気がする。
- 今日も子育て以外、何もできなかった。
- 子供中心の生活で自分の時間が全くない。
- 頼れる人が誰もいない。
子供が小さいと夜泣きも激しく、ママには一睡もできない夜が続きます。
子供はかわいくて大好き!と思っていた女性でも、実際に子育てをしてみると、今までイメージしていたものと全く違い、現実のつらさに疲れきってしまう人も多いのです。
女性ホルモンの影響
女性の体内では出産を境に、女性ホルモンが減少していきます。
このホルモンの分泌量は実はストレスにも大きく影響しているのです。
孤独や不安を感じやすいのは、この女性ホルモンが減少していることも関係しています。
都会での子育てストレス
都会で子供を育てるメリットはたくさんありますが、一方で都会だからこそ発生する育児ストレスも多くあります。
都会で子育てするメリットとデメリットを整理してみましょう。
メリット
- 子供の遊び場・プレイエリアが充実している。
- 夜でも買い物に行ける。
- 公共交通機関が利用でき外出しやすい。
- 歩道が整備されている
- 子育て支援センターが近くにあり、安心。
- 病院が近くにある。
デメリット
- 家賃が高い。
- 感染症などの感染リスクが高くなる。
- 混雑している。
- 保育料が高い(私立の場合)
- 空気が綺麗ではない。
- 自然が少ない。
- 交通量が多い。
- 敷地が狭い
都会には色々なレジャー施設が多く、交通の便も良く、病院にもすぐ行けるなどのメリットがありますが、その一方で物価が高いことで家計のやりくりが大変だったり、自然環境が田舎と比べて安心できなかったりするという点で、お子様の健康面も気になります。
また、都会で育った子供と田舎で育った子供では、性格や性質が大きく変わる場合もあります。
生活環境は子供の成長にも大きく影響するものなのです。
都会で育つ子供の特徴
- 電車が5分も待てず、せっかち。
- 人ごみに慣れている
- 考え方が成熟している。
田舎で育った子の特徴
- ちょっとした事にすぐ感動する
- 偏った考え方(視野が狭い)
子育てするなら都会?田舎?
都会で子育てをするか、それとも地方で子育てするかによってお子さんの成長ぶりや生活もかなり変わってきます。
もしも都会で子育てをした場合、量販店や公共施設などが充実していて便利です。
しかしそれゆえに、経済面での問題が付きまといます。
都会で子育てをする場合、年収が1000万円あっても決して余裕だとはいえません。
しかも東京では幼稚園受験中学受験も当たり前になりつつあり、塾に一人平均10万円前後費やすのは普通です。
収入が充分にあり、経済的な問題を抱えていなければ、都会での子育ては理にかなっています。
そうでなければ、都会での子育ては想像以上に費用がかかり、貯金ができないなど、経済的面でのストレスが大きくなりそうです。
育児ノイローゼ~自己診断してみよう
育児ノイローゼは、出産や子育て中の睡眠不足などを経て、徐々に情緒不安定になってきてしまう症状です。
エスカレートすると、大切な子供に危害を加えてしまうケースもあります。
原因はホルモンバランスの崩れや、子育てに対する自信喪失などが考えられます。
育児ノイローゼになってしまう原因で考えられるもの
- ホルモンバランスが崩れている。
- 頼れる人がいない。
- 子育てに対する自信がない。
- 夫の協力や理解が得られない。
- 家事や育児を完璧にこなそうとしてしまう。
原因はこれだけではなく、その他色々な要素が重なって育児ノイローゼになる場合もあります。
こんな症状があったら要注意!
- 子供に怒鳴ってしまう
- 不眠症
- 過食
- 食欲不振
- 無表情
- ぼーっとしてしまう
- イライラする事が多くなった
大切なママが育児ノイローゼで辛いと、家族全体が辛くなりますよね。
自己診断してみよう
- 心に余裕がない。
- いつもイライラする。
- 自分の子供をカワイイと思えない。
- 食べ過ぎてしまう。
- 育児に関して神経質になってしまう。
- 子育てがつらくてたまらない。
- 誰にも会いたくない。
- 全て完璧にこなしたい。
- 「どうして私ばかり…」と考えてしまう。
- 常にだるい。
- 逃げ出したくなる。
- 突然パニックになる時がある。
- 悲観的な考え方になってしまう。
- 昼間は眠いのにいざ寝ようとすると眠れない。
- 夫に八つ当たりしてしまう。
- 涙もろい。
→3つ以上当てはまる方は育児ノイローゼのリスクがあります。重症化させないためにも早期に地域の保健士に相談しましょう。
→半分以上あてはまる…ノイローゼの傾向があります。誰かに相談する事でストレスを解放させましょう。誰も相談できる人がいなければ、地域の保健士に相談するのがいいです。
→10個以上あてはまる…今すぐカウンセリングを受けてみましょう。
頑張りすぎない、助けを求めること
育児でストレスがたまったら、これ以上頑張り過ぎない事、そして早めに助けを求める事が大切です。
ご主人に頼れるといいのですが、事情があってなかなか頼れない場合には、友人や家族に相談してみるのもいいでしょう。
誰にも言えないという方は、自治体の相談サービスを利用してみましょう。
もう一人で悩まない!頑張り過ぎない方法
- 夫に協力してもらう。
- 睡眠をとる。
- 一人の時間を作る。
- ママイベントなどに出かける。(スタバ主催のママカフェもありますよ)
- 好きな事をする時間を意識的に作る。
- 周りの人に相談する
- 各自治の無料電話相談を利用する(24時間無休)。
- インターネットの相談サービスを利用する。
- 子育て女性健康支援センターに相談する。(03-3866-3072 月曜~金曜10時から16時まで)
夫婦で協力して子育てしていけるといいですね。
まとめ
- 子育てでストレスを感じる他、育児に派生したことでストレスを感じることもあります。
- 都会での子育てや地方での子育てに違いはあるものの表裏一体の関係ですので、気にしないようにしてください。
- とにかく子育てをひとりで頑張り過ぎないことに尽きます。先ずは家族である夫にも協力を仰ぎ、ママである時間から一人の女性である時間を作ってみてください。