ストレスでなぜじんましんになるの?じんましんとうつ病の関係
じんましんとうつ病には密接な関係があります。突然じんましんが出たら、それはうつ病のサインかもしれません。原因が特定できないのに一か月以上にも渡り、毎日じんましんが出てしまう場合には、ストレスが影響している可能性が大きいです。
実際、慢性的なじんましんの症状があって病院を訪れる患者さんのうち約3割がストレス性のじんましんという結果が報告されています。
心因性じんましんがうつ病の始まり?
ストレスによって発生するじんましんは、特に「心因性じんましん」と呼ばれていますが、これをきっかけに「うつ病」になってしまう事もあります。心因性じんましんが再発しやすくなっているにも関わらず、症状をそのまま放置していると危険なのです!
ストレスによってじんましんが起きてしまう仕組みについてはいまだ不明です。心因性じんましんを避けるためにも、ストレスをためないようにする必要があるのですが、自覚症状がなくて気づけない時もありますよね。
しかしもしも不眠気味で、身体が疲れやすい、食欲減退している、イライラしやすいなどの症状が現状出ているのであれば、ストレスがたまっている証拠だと言えます。
ストレスが原因でじんましんが出てしまう場合、不安やストレスを取り除くために薬物治療(抗うつ剤)や精神療法で改善していく方法があります。
じんましんの症状
じんましんの症状にはどんなものがあるのか見ていきましょう。
じんましんの症状
- かゆみ
- 赤み
- リラックスして緊張がほどけると出る
- 時の経過と共に大きくなる
- 時間と共にできものが増えて形が変わる事がある
- 悪化すると痛みが出る
ストレス下にいても、ほっと一息つけるタイミングや、お風呂に入っている時、睡眠中などに緊張がほどけ、身体が温まってくるとじんましんが出る時もあります。
基本は「かゆみ」
じんましんの多くはかゆみを伴うのが特徴です。健康的な皮膚でも、表面だけまるで蚊にさされたようにプクっとふくらみ、赤みがかってミミズ腫れのようにる、いくつか突発的な湿疹が出るなどの場合があります。
どうしようもなくかゆみが激しい場合もありますが、逆にじんましんなのにかゆみがない時もあります。しかしかゆみがない分、チクチクしたり焼けるように熱くなったりします。
色々考えられるじんましんの原因
皮膚科に行ったとしても一目で原因を特定してもらう事は難しく、じんましんの70%は原因不明として処理されてしまいます。アレルギー反応としてじんましんが出ている事もありますし、体調不良や身体の異常を、皮膚がじんましんとして知らせているケースもあります。
普通ならじんましんは数分~数時間程度で改善され、再発しやすくなったとしても、一日で治る場合がほとんどです。
心因性じんましんの特徴
- 同じ時間帯に発症する事が多い
- いつも同じ部分にじんましん部分が出る
- 一時間程度でおさまる
- 赤いプツプツでかゆい場合が多い
- 一日の終わりに発症する事が多い
心因性じんましんの対処法
じんましんは「ヒスタミン」という物質が血管内に分泌されて起こってしまう症状です。
基本的には抗ヒスタミン剤を服用して対処する事になりますが、ストレスが原因の心因性じんましんの場合は、一刻も早くストレス要因を取り除く必要があります。自分の好きな事やリラックスできる事をしてストレス解消していきましょう!
毎日出来る限りストレスフリーな生活を
ストレスの多い日々を送っている程、じんましんは起こりやすいです。日常をストレスフリーにする事でじんましんと無縁になれるでしょう。
そのためにはやはりストレス発散は欠かせません!例えば、
- ウォーキング
- 適度な運動
- 規則正しい生活リズムを送る
- よく睡眠をとる
- 身体的疲労をためこまない
などを心がけるだけでもストレスフリーな日常になっていきます。
かきむしらない
かゆみを伴う場合はつらいですが、かきむしると余計に症状が広がってしまいます…!
じんましんを気にし過ぎない
じんましんが出現した事によってストレスを感じ、さらに症状が悪化するケースがあります。
このような悪循環にしないためにも、患部を冷やしたりリラックスしたりできるような事をしましょう。じんましんが出てもあまり気にし過ぎず、気の紛れる事をしましょう。心因性じんましんは多くの場合、時が経過すれば治っていきます。
ストレスが原因でじんましんになるのはどんな時?
ストレスを感じるたびにじんましんが発生するのは、「心因性じんましん」だと考えられます。外部の刺激による反応ではなく、心の状態からじんましんが生じてしまいます。
自覚症状はないにしても、精神的負担が大きいと肌荒れが起こったり、皮膚に湿疹が出てきたりする事があり、これを放置していると肌のコンディションはどんどん悪化してきてしまいます。
自然に治るケースもありますが、強いショックを受けた後や長期間自分の苦手な状況や不都合な状況にさらされていると、柔軟に対処していく事ができずうつ病にかかりやすくなります。
うつ病の一歩手前の症状に気づこう!
精神的な変化に自覚症状を持つ事がうつ病早期発見へとつながります。
以下のような症状が出ている場合には、精神的ストレスを抱えていてうつ病のサイン、初期症状が出ていると考えられます。
- 引きこもりがちになってきた
- 憂鬱
- 極度の不安感
- 焦り
- 無気力
上記のような症状が慢性的に続く状態は特に「心因性疾患」と呼んでいます。
3つの心因性疾患
- 躁うつ病(人が変わったように元気な時と落ち込みのギャップが激しく情緒不安定)
- 神経症
- 心身症
ストレスによるじんましんの応急処置
治療薬を用いる
じんましんは心身のストレスによって発症する頻度が高く、どんどん症状も深刻になっていきます。
心因性じんましんの疑いが強く、身体には何も問題が出ていない場合には、心因性じんましんだと言えますが、これは明らかにストレスサインなので、仕事やプライベートの習慣を見直してみてください。ストレスがたまらないように改善できる点があれば早急に対処していきましょう。
もしも心因性じんましんだった場合、一般的なじんましんに用いる治療薬を使ってしまうと催眠作用もあり眠くなってしまうので、お医者さんと相談しながら適切な治療薬を使っていきましょうね。
休養、ストレス発散する
過剰なストレスはじんましんの症状を悪化させてしまいます。じんましんは食品や物理的刺激によって生じる事もありますが、ストレスが関係している場合も多いです。そのため、
日頃のストレスを発散させる事でじんましんを予防していく事ができます。ストレスがたまっていても気づかず生活していると、ちょっとしたストレスにも身体が敏感に反応してしまい、例えば仕事でクレームの電話一本受けただけでも胃や頭が痛くなるといった身体的支障が出てきます。
これを繰り返してしまうと、心因性じんましんへと発展してしまうのです。
ストレスによって体調を崩したりうつ病になったりする人がいますが、どちらの方が先行するかは状況によって違います。いずれにしても言えるのは、無理をしすぎると心身共にダメージを受けてしまい、じんましんによって強いストレスがかかってしまうという事です。
じんましんは「これ以上無理しないように!」と心がSOSを出しているサインでもあるので、しっかり休養をとり、ストレス解消できるようなアクティビティに取り組むといいでしょう。
まとめ
- じんましん患者の約3割がストレス性由来との報告があり、病院で診てもらっても原因が特定できないじんましんはストレスが影響している可能性があります。
- じんましんの症状は、かゆみや赤みがあることが特徴です。時間の経過とともに増えていき痛みを伴うこともあります。
- 治療薬の処方や休養を取ることで応急処置を心がけるとともに、ストレス由来であればその根本を改善するようにしてください。