離婚後にうつ病になってしまい、不眠に悩まされる人も多くいます。離婚後の精神的な苦痛を和らげるにはどうしたらいいのでしょうか。
人生で感じるストレスのランキング
人生で感じる大きなストレスランキングの中で、1位は「配偶者の死」、そして2位にランクインされているのが「離婚」という結果があります。離婚によるストレスもかなり大きいものです。
海外の研究結果によると、離婚でストレスを感じてしまう人は免疫力も低下しがちで、病気にも弱くなってしまう上、注意散漫になって事故に遭う確立も高いようです。それだけ離婚によるダメージが大きいという事です!
離婚によってなぜストレスを感じてしまうか
離婚は私たちの心情に以下のようなストレスを与えます。
- パートナーに対する怒り
- 離婚後は一人で生きていかなければならない事へのプレッシャー
- 経済面に関する不安
- 結婚相手を明らかに間違えてしまったという敗北感
- 世間体の心配
- 離婚手続きへの不安
- 期待通りの結婚生活にならなかった事にがっかり
- 子供に申し訳ないという心苦しさ
- 今まで築いてきた家族関係が崩壊する事への失望
主には悲しみ、罪悪感、自責、自信喪失、様々な心情がストレス要因となっています。
離婚によって多大な精神的ダメージを受けても、通常なら半年~一年すれば回復しますが、そのままうつ病になってしまう人もいます。
うつ病の症状~改善法
人間が人生の中でうつ病になる確率はおよそ17%だと言われています。うつ病はそこまで珍しい疾患ではありませんが、一度こじらせると仕事や日常生活に支障をきたす恐れもあるので、できる限り早めに治療していくべきでしょう!?
うつ病になると、以下のような身体的症状が現れます。
- 疲れやすい
- 不眠
- 食欲減退
- 思考力低下
- 記憶力低下
- 自殺願望
- 生きるのがつらいと感じる
- 無気力
うつ病で一番いけないのは、そのまま長い間放置していて、身体にも症状が出てしまう事です。こうなるとなかなか前の健康状態を取り戻すのが難しくなってきてしまいます。
精神的な症状は、運動する事によって解消できたりします。ジョギングなどの単調な運動だけでも、気分障害を改善できたり、気落ちしていたムードを一掃したりする事ができるでしょう。
軽い運動をしても気分が晴れない場合には、早めに医療機関にかかった方がいいかもしれません。薬物投与やカウンセリングだけでもうつ病は改善できる場合もありますよ。
日本における離婚率の現在
離婚は人生で受ける大きなストレス要因の中で、トップランクにいく事が多いですが、それだけ大きなストレスを受けてしまうと自律神経のバランスも崩れ、不眠症やうつに陥ってしまうリスクも高まります。
ちなみに、離婚後に何らかの心の病にかかった人の割合は40%で、そのうち実際に心療内科に通った人の割合は42%にのぼります。つまり約17%もの人が心の病気に悩んでいるという事です!
やっと幸せになれる!と願っていたはずの結婚ですが、離婚という結果がさらに心のバランスを崩すきっかけにもなりえるという事です。結婚当時は予想もしなかった事態なだけにショックは大きいでしょう。
気持ちの持ちよう
なかなか難しいことですが、心のスタンスとしては「離婚なんか大した問題じゃない!」くらいの気持ちで構えると、よりスムーズに人生を送れるはずです。離婚を経験しても健康を損なうことなく、前向きに新しい未来に向かって再スタートを切れるといいですね!
離婚後のストレスやうつ病を解消するには
ここでは、離婚後のストレスやうつ病を解消するためにできる事を3つ挙げてみます。ぜひ実践してみてくださいね!
離婚カウンセリングを利用する
色々ストレス解消法を試してみたものの、まだ何だか気持ちが重い…という人は、離婚のプロに相談してみるといいでしょう。NPOや自治体などでも、離婚後のカウンセリングを受け付けているところがあります。
専門家に具体的に離婚ストレスを打ち明ける事によって気持ちがおさまる事もあり、良い手助けとなるでしょう。
新しい事にチャレンジしてみる
環境を変えると気分も変わり、うつ病対策になります。自分で努力して自分自身を変えようとするのもいいですが、まずは自分の周りの環境を変えてみましょう!思い切って長期旅行に出てみるのもいいでしょう。一時的なリフレッシュであれば温泉やエステサロンに行ってリラックスしてみるのもおすすめです。
新しい恋愛をすぐに始めるのはリスクが高いでしょう。気持ちのリセットをするためにと、すぐに新しい相手と交際を始めると、空回りする恐れがあるので、離婚してパートナーと別れた後は、すぐに次の相手を探そうと頑張らず、無理に恋愛しようとせずしばらく自分の好きな事に取り組むなどして、ある程度気持ちを落ち着かせるといいでしょう。
思いっきり泣く
泣く事には心の浄化作用があります。涙を流すとストレスが軽減され、スッキリする効果があるので、ストレスがたまった時に泣きたいだけ泣くのは効果が高いですよ。思う存分大きな声で泣いてみましょう!
悲しいことや苛立ちがあっても我慢してこらえていると、確実にストレスは定着して根付いてしまいます。それがうつ病につながっていってしまう事もあるので、泣いて感情を爆発させ、気持ちの整理をしましょう。
まとめ
- ある調べでは人生で感じるストレスランキングで2位が離婚となっており、離婚によるストレスの大きさは計り知れません。
- 日本においては離婚した方100人のうち約17人が離婚後に心の病気を抱えています。
- 離婚カウンセリングサービスもありますので、離婚後ストレスを感じた場合は一人で抱え込まず人に話す、新しいチャレンジを起こすなどして気分転換を図ってみてください。