仕事や家族だけじゃない、女性が抱えるストレス要因
現代社会はストレス社会。仕事や、家庭、恋愛、その他の人間関係など、様々なストレス要因が待ち受けています。
でも、男性と女性で、ストレス要因が異なることも確か。女性のストレス要因には、次のようなものがあります。
妊娠・出産
妊娠に伴う体形の変化や、つわりなど、日常生活と異なる様々な生理現象はストレス要因になりがちです。
また、出産に伴う不安や周囲の無理解や非協力なども、イライラの原因になってしまいます。
子どもの父親や、その両親の対応にピリピリするケースは少なくないようです。
産後・育児
生まれたばかりの子どもには手がかかるもの。授乳やおむつなど、どうしても睡眠が不規則になりがちです。
また、睡眠不足により、自分の思うように周囲の協力が得られないことなど、普段なら耐えられるようなストレスでも、増幅されがちです。
更年期障害
生理が終わる閉経の時期は、身体のホルモンバランスが崩れるとともに、人生でも、子どもが巣立ったり、仕事でも責任ある立場についていたりと、色々な変化の時期。
肉体的にも、社会的にもストレスを感じることになります。
実は男性よりも高いストレス耐性。その秘密は?
様々なストレス要因があるなんて、男性と比べて不公平!女性ならそう思うのが当然です。
でも、ちょっと待って。
実は、そんな女性の方が、一般的にストレスに耐える力が強いと考えられているのです!その秘密が、「エストロゲン」という物質です。
エストロゲンとは、卵胞ホルモンとも呼ばれ、女性ホルモンの一つです。
子宮内膜を厚くする働きや、骨の形成を促す働きの他、丸みのある女性らしい身体づくりを促す働きをしています。
それだけではありません。アメリカで行われた研究によれば、実験動物をストレス状況に置いたところ、エストロゲンを投与した方が、ストレスからくる脳などへのネガティブな影響が見られなかったそうです。
一方で、エストロゲン分泌をブロックすると、ネガティブな影響が見られました。このことから、エストロゲンが分泌されることで、ストレスに耐える力が高まっていると考えられます。
このエストロゲン、男性の体内でも分泌されていますが、女性に比べればごくわずかです。なので、男性よりも女性の方が、身体機能的にストレス耐性が高い傾向にあると言われています。
妊娠や出産など、女性独特のストレス要因も、エストロゲンの力で乗り切っているのかもしれませんね!
大豆、マカなど、サプリメントを活用し、エストロゲンを保つ!
そんなエストロゲンですが、様々な理由で、減少したり、分泌バランスが崩れたりすることがあります。
特に、生活習慣の影響が大きいとされ、女性では、偏食、夜更かし、水分不足、冷え、喫煙などが、エストロゲンの適正な分泌を妨げるとされています。
食べ過ぎはもちろん色々な意味でよくありませんが、例えばせっかくのダイエットのためでも、食事の栄養バランスが崩れ、エストロゲンの分泌が損なわれては、女性としての魅力まで損なわれてしまいます。要注意です!
それでは、エストロゲンのバランスを保つには、どうすればいいでしょうか?一つには、食生活です。
例えば、大豆に多く含まれるイソフラボンは、植物性エストロゲンの一種です。納豆、豆腐、おからなどを意識して食事に取り入れてみましょう。
また、ザクロにも植物性エストロゲンが含まれるとされ、女性に優しい食べ物の一つです。
山芋には、植物性エストロゲンの他、体内のホルモン生成の原料となっている栄養素が多く含まれています。
これらの食べ物は、ストレスのためだけでなく、女性としてキレイでいたい方も、積極的に取り入れたいですね。
ただ、毎日毎日大豆やザクロ、山芋を食べるのには限界があります。
そんなときは、サプリメントを試してみるのもよいでしょう。
更年期に効果的とされる「エクオール」などは、エストロゲンの分泌を助けるとされています。
ストレス対策にも美容にも効果的なエストロゲン、きちんと意識して、うまく保っていきましょう!
まとめ
- 仕事など、誰もが抱えるストレス要因に加えて、妊娠や出産、更年期障害など、女性には女性特有のストレス要因がある。
- 身体の機能としては、一般的に、男性より女性の方がストレス耐性が高い傾向にあり、その原因は女性ホルモンの一種であるエストロゲンである。
- エストロゲンは、ホルモンバランスの崩れや産後などに分泌が減ることがあるので、大豆などの食生活やサプリを使って意識して保つことが大切。
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