多くの刺激と不規則な生活。年末年始のストレス要因とは
年末年始およびそれに伴う休暇は、日常のストレスを解消する絶好に機会になることは間違いありません。しかし、ちょっと油断をすると、その折角の機会を失い、かえってストレスを抱え込む事態になりかねません。それはなぜでしょうか?
楽しいこともストレスに。刺激の多い年末年始
仕事の忙しさや帰省に伴う気疲れなど、苦しいことや辛いことがストレスにつながることは、何となくイメージしやすいでしょう。しかし、パーティーやイベントなど、嬉しいはず、楽しいはずの出来事だって、ストレス要因になり得ます。
実際、心身にとってみれば、苦しいことや辛いことも、嬉しいことや楽しいことも、どちらも外的な刺激、すなわちストレスであることに違いはありません。外的な刺激に反応して交感神経が活発に働くことになります。もちろん、そのこと自体は正常な身体の反応です。しかし、刺激が強く、かつ継続することで、交感神経が働きっぱなしになり、うまく抑制されなくなってしまいます。それによって、血液の流れが必要以上に活発になって心臓や血管に負担を与えたり、過呼吸になったりなど、ストレス性の疾患がもたらされることになります。また、ストレスによって免疫力も落ちるので、風邪などひきやすくなるわけです。
年末年始は、プライベートでも、忘年会や帰省や旅行やクリスマスパーティなど、日常生活と比べて外部からの刺激が集中する時期です。仕事は休みでも、心身はストレスにさらされている状態にあると言っても過言ではないのです。
ストレス状態を悪化させる不規則な生活
また、年末年始の長い休暇自体それ自体も、ストレス症状を悪化させる可能性を秘めています。長い休みが続くと、どうして、夜更かしをして起床が遅くなったり、運動不足になったり、暴飲暴食をしたりと、自己管理が甘くなってしまいがちです。
これらの不規則な生活は、ストレスによる様々な症状からの回復を遅らせるとともに、特に休み明けの仕事復帰に際し、大きなストレスを抱えてしまう要因になります。(このあたりは、秋口のいわゆる「9月病」と同じメカニズムですね!)
そこで、年末年始気を付けておくべきストレス対策
ここまで述べてきたように、年末年始は、実はストレスの影響を受けやすい時期。だからこそ、いつも以上にストレス対策に気を付けておきたいですよね。そこで、注意すべきポイントについてまとめてみました。
年末年始の計画を立てよう
年末年始には、多くのイベントでスケジュール調整をすることも多いはずです。もう一歩踏み込んで、日々の睡眠や運動なども意識した計画を立てることで、不規則な生活に陥ることを防ぐことができるでしょう。
栄養のバランスを考えよう
パーティーや忘年会でついつい暴飲暴食しがちな時期です。お家で食事をするときは、カロリーを考えつつ、野菜や海藻を意識的に増やすなど、一日一日だけでなく、年末年始の期間全体で栄養のバランスを意識してみましょう。
睡眠時間を確保しよう
忘年会やイベントでついつい飲み明かしてしまうことなども多い時期。そのような機会も、できるだけ毎日続けることは避け、一定の睡眠時間をしっかり確保するようにしましょう。日々眠る時刻をある程度決めておくことも、ストレスには効果的です。
運動の習慣を守ろう/つけよう
ストレス解消に効果的なのが、睡眠に加え、適度な運動です。運動の習慣がある人は、その習慣を守ること、習慣が無い人は、この機会に運動の習慣をつけてみましょう。ウォーキングや軽めの筋トレなど、簡単に始められるものがおススメです!
年末年始の様々なイベントの中、楽しみながらも、ストレス対策を上手に織り込むことで、良い新年を迎えたいですね!
まとめ
- 年末年始は、年末の仕事の追い込みに加え、プライベートでも様々なイベントがあり、実は心身ともにストレスを感じやすい時期です。
- 長い休暇が取れる年末年始は、ついつい自己管理を怠りがちになってしまい、ストレスからの回復が遅れたり、年始の仕事復帰に大きなストレスを感じてしまう要因になってしまったりします。
- よい新年を迎えるためにも、年末年始、睡眠を確保したり栄養のバランスを考えたりと、ストレス対策を意識した過ごし方が求められます。
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