調査時期 | 2018年2月 |
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有効回答数 | 18,439 |
最も辛い花粉症の症状
鼻水、くしゃみに多くの人が苦しんでいる
「最もつらい花粉症症状は?」という質問に対し、男性、女性ともに最も多かったのが「鼻水、くしゃみ」(男性60.3%、女性59.1%)、次に「目のかゆみ」(男性32.2%、女性31.0%)。
そのあとに女性では「喉のかゆみ、イガイガ」(5.8%)、「頭がぼーっとする」(4.8%)が続き、男性では「頭がぼーっとする」(4.8%)、「喉のかゆみ、イガイガ」(2.6%)が続きました。
多くの人が苦しんでいる鼻水、くしゃみ、目のかゆみはストレス数値にどのように現れるでしょうか?
数値に現れた「花粉症ストレス」
自覚症状が重いほどストレス指数が高いという結果に
そこで、現在の花粉症症状の軽重についてその自覚の程度を聞いてみました。グラフのように、花粉症症状を「かなり重い」「重い」と答えたグループの平均ストレス数値は48を越え、「軽い」(47.24)または「ほとんどない」(46.69)と答えたグループよりも高くなる傾向がはっきりと現れています。
数値の差は小さいですが、心拍変動を分析した科学的な数値から「花粉症ストレス」の存在が観測できたと言えます。
内服薬、外用薬の服用状況
薬を服用するほど症状が重い人はストレスも高くなっている
次に、花粉症症状に対して抗ヒスタミン剤などの内服薬や目薬などの外用薬を服用していますか?という質問をした結果、「毎日」と答えたグループの平均ストレス数値は「時々」あるいは「服用していない」と答えたグループよりも7%以上高く算出されました。
2つ目のアンケート結果を見ても、毎日服用するほどの症状の重さが高ストレスに繋がっている可能性が考えられます。
舌下免疫療法
また今回は合わせて、「舌下免疫療法」という、花粉症症状への対処療法ではない長期的なアレルゲン免疫療法の経験についてもアンケート調査を行いました。「したことがない」(2600人)、「わからない」(1740人)が回答のほとんどとなりましたが、80人が「したことがある」、28人が「現在している」と回答しました。
このうち「現在している」と回答した18人の女性の平均ストレス数値は43.06であり、例えば花粉症症状を「かなり重い」と答えた女性の平均ストレス数値(48.40)、薬を毎日服用している女性の平均ストレス数値(50.24)との間に大きな差がみられました。
まとめ
とまならない鼻水、くしゃみ、目のかゆみ…。花粉症の症状は日々のパフォーマンスを落とすだけでなく、あなたの心に少しずつストレスを蓄積させているかもしれません。ストレスマネジメントの一環として、花粉症には我慢ではなく具体的な対策をとってみてはいかがでしょうか?