食事
更新

ストレスで甘いものをなぜ食べたくなるのか?やめれない理由やよくない理由

ストレスで甘いものをなぜ食べたくなるのか?やめれない理由やよくない理由についてご紹介します。甘いものを食べることがストレス解消!という方も多いのでないでしょうか?今回は甘いものを食べることのメリットデメリットを解説します。

ストレスを感じたり疲れてしまったとき、「甘いものを食べたい」と真っ先に思い浮かんで、お菓子や甘いものを口にすることで癒しや喜びを感じる人も多いのではないでしょうか?

一方で、甘いものを口にすることには、食べ過ぎによる高カロリーや糖尿病をはじめとした生活習慣病、ダイエットなどへの影響を気にしてしまうので、なかなかストレス発散につながらないなんて思っている人もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、毎日のストレスと戦っていくため、「甘いもの」との上手な付き合い方を考えてみます!

医学的に正しい!甘いものでリラックスするメカニズム

甘いものにはリラックス効果がある

甘いものは、どのようなメカニズムで、気持ちを落ち着け、リラックスさせてくれる役割を果たしているのでしょうか?

まず、砂糖を含む甘いものを食べると、脳内の快感中枢が刺激され、「エンドルフィン」という物質が生成されます。

エンドルフィンは、気持ちを落ち着かせたり、リラックスさせたりする効果があるとされており、実際に甘いものを食べた後、脳波を測定すると、リラックス状態であるという、医学的な結果が出ています。

食後の甘いデザートはストレス軽減に効果的!

もう一つカギになるのが、「セロトニン」という物質です。

セロトニンもキモチを落ち着かせてくれる物質です。こちらはお肉やお魚などに含まれる、トリプトファンというアミノ酸が脳に運ばれることで作られます。

ところが、お肉やお魚だけでは、セロトニンが作られないんです!

トリプトファンを脳に運ぶために大事な役割を果たすのは、甘いもの、すなわちブドウ糖なのです。一般的にお砂糖とよばれるものは、正式には「ショ糖」と呼ばれ、ブドウ糖と果糖でできています。ショ糖は体内に入ると水分で瞬時に分解されて、吸収されます。

つまり、お肉やお魚の後に甘いデザートを食べるのは、ストレスを和らげるのに極めて合理的なのです。

甘いものを求めるのは人間の本能

このように、甘いものを求める生理的なキモチは、人間が地球上で活動を開始してから、何千年何万年にもおよぶ、種として培われた歴史そのもの、ではないかという説が有力になっています。

現代のように、砂糖や甘いものが簡単に工場で作られる時代でも、人間の身体のしくみがあまり変わっていないというのは、何だか不思議です。ただ、身の周りに甘いものが溢れてしまったから、なかなか誘惑に打ち勝てなかったり、依存してしまう人も出て来てしまうのですね。

とはいえ食べ過ぎると・・・知っておきたい甘いもの食べ過ぎのリスク

食べ過ぎは健康上のリスクを高める

ストレスを和らげるために甘いものを食べる、それ自体は効果的です。

しかし過ぎたるは及ばざるが如し。甘いものを食べ過ぎてしまうことは、様々な健康上のリスクを高めてしまいます。

その一つは、カロリーの取りすぎによる肥満です。甘いものがやめられない、依存症のようになっているとすると肥満リスクは非常に高いでしょう。

甘いもののカロリーは、糖の種類によって少しづつ異なりますが、砂糖であれば、だいたい1グラム当たり4キロカロリーほどになるといわれています。

ちなみに、デスクワークが中心の30代女性で、一日に必要とされるカロリーの平均は1800キロカロリー程度。

例えば、お菓子・甘いものの代表例、ショートケーキ。これは1つで、砂糖が約30グラム(≒120キロカロリー)、加えてクリームや小麦粉のカロリーも含まれます。全体で300~400キロカロリーと言われますから、約1/3ぐらいは甘い成分でできているわけです。

当然、日々の食事でもカロリーをとりますね。

このように、甘いものの砂糖だけでなく他のカロリーも含めると、ストレス発散する一方で、カロリーを取りすぎて、激太り、なんてことがあるわけです!

最大のリスクは糖尿病

また、甘いものの摂りすぎや、肥満による最大の健康リスクは、糖尿病かもしれません。

砂糖や甘いものが直接糖尿病を引き起こすかについては異論があります。

しかし、砂糖を含むカロリーを取り過ぎれば、すい臓が血糖値を下げるインスリンを作っても、身体の中でうまく機能しなくなり、血糖値が下がらなくなってしまいます。

その結果、糖尿病になってしまう、あるいは進行するということがあるわけです。

糖尿病は、血流に影響するため、身体全体に様々な合併症状をもたらします。具体的には、視力が落ちたり、末期では手足が壊死したりするケースもあるとされ、本当にこわい病気なので注意が必要です。

甘いものと上手に付き合うために

摂取量・カロリーを見える化して管理する

このように、ストレスを和らげる甘いものは、付き合い方によっては、敵にも味方にもなりえます。

1つはっきりしていることとして、暴食・過食は厳禁です。では、どのように付き合っていけばいいのでしょうか?

毎日毎日、食事や間食の糖分やカロリーを計算しながら暮らすことができればいいのですが、忙しい日常では、なかなかうまくいきませんよね。

ただ、自分が日々どの程度甘いものを取っているか、カロリーオーバーしていないかなど、一度「見える化」してみることは、効果的だと思います。自分がどういう状況かわからないと管理・マネジメントのしようもありませんからね。毎日のストレスチェックも忘れずにお願いします。

小さな工夫で摂取するカロリーを減らす

その上で、取り過ぎていると思ったら、例えば普段飲んでいる飲み物に砂糖やガムシロップを入れるのを止めてたり減らしたりしてみましょう。

また、血糖値の上昇を緩やかにする食物繊維を含む、野菜を多めに食べるのもよいことです。

日々の小さな気遣いは、甘いものを味方に変えてくれるでしょう。

甘いものを敵にするにも味方にするにも、最後は自分の心がけ次第。上手に付き合って、美味しくストレス解消していきたいですね!

まとめ

  • 砂糖をはじめとする甘いものには、体内で排出されるエンドルフィンとセロトニンを通じ、ストレスを和らげる効果があります。
  • 一方で、甘いものの取り過ぎには、カロリーはもちろん、インスリンの働きの不全による糖尿病をはじめとした様々な病気をもたらすことがあり、健康リスクを高めます。
  • 甘いものと上手に付き合うには、一度「見える化」することと、日々の小さな努力が大切です。

記事をシェアする