細菌や、口の中の粘膜再生力。そもそも口内炎の起こる仕組み

口内炎と一口に言っても、その原因は微妙に異なります。
一つは、口の中を噛んでしまった場合など、口の中の傷が原因となる「カタル性」。
そして、真菌≒カビが原因で症状が起こる「口腔カンジダ症」、そして細菌が原因となることが多い「アフタ性」です。
その他、ヘルペスウィルスによるものや、ニコチンが原因となる場合もあります。
もっとも、カビや細菌は、元々口の中に存在しているものであることが多く、それ自体が必ず口内炎を引き起こすわけではありません。
また、口の中の傷についても、粘膜の再生能力で、自然に治癒するのが一般的です。
しかし、カビや細菌への抵抗力が弱っていたり、粘膜の再生能力が弱っていたりすると、僅かな傷に菌が感染したり、傷が治りにくくなることで、口内炎に発展してしまうことがあります。
そして、このような粘膜再生能力や抵抗力に悪影響を及ぼすのが、ストレスなのです。
抵抗力の低下やビタミンの消費など、ストレスが口内炎に与える影響

まず、ストレスによって自律神経のバランスが崩れると、体内の免疫系に影響が出ることから、口内炎になりやすくなります。
具体的には、細菌を食い殺してしまう顆粒球という物質が過剰に分泌されることで、悪影響を与える細菌だけでなく、役に立つ細菌までも食い殺してしまうのです。
また、顆粒球は役割を終えてしまうと活性酸素を放出しますが、この活性酸素は、細胞にダメージを与えるものです。
つまり、ストレスによって口の中の細菌の環境やバランスが乱れ、その上口の中の細胞にもダメージが加わることから、抵抗力が弱まることになります。
さらに、ストレスで自律神経のバランスが崩れると、唾液の分泌量が減ると言われています。
唾液には、口の中の粘膜を保護する役割があり、それが減ると口の中が傷つきやすくなります。
このように、ストレスで抵抗力が弱まると、ちょっとした傷でも治りにくくなり、菌にも感染しやすくなるのです。
加えて、ストレスによって、体内のビタミンが消費されることも、口内炎によくない影響を与えます。
例えば、皮膚や粘膜の保護と再生を促進するビタミンB2や、免疫機能を保つ働きのビタミンB6は、ストレスによって体内で消費されてしまいます。
このように、本来ならば治癒に役立つビタミンが消費されてしまうことで、口内炎にかかりやすくなり、またその症状が悪化してしまうわけです。
ビタミン、清潔、そしてストレス解消!予防法について

そんな口内炎を予防する方法として、一つには、やはりビタミンをきっちり補給することが大切です。
ビタミン剤もありますが、やはり日々の食事でも気を使いたいもの。
ビタミンB2であれば、レバー、うなぎ、納豆、そして海苔に多く含まれています(ちなみに、意外なことに、インスタントラーメンにも、多くのビタミンB2が含まれています!)。
また、ビタミンB6は、にんにく、とうがらし、まぐろです。ビタミンCを摂れる食品は、ピーマン、レモン、アセロラなどのほか、海苔などがあります。
また、食後の歯磨きなどの口腔ケアで、口の中を清潔に保つことも、余計な菌が増えないためには大切です。
口内炎になったときは、痛みで歯磨きがおっくうになりがちですが、早く治すためには我慢が必要です。
加えて、うまく気分転換をして睡眠を十分にとり、ストレスを上手に解消していくことも欠かせないでしょう。
もっとも、口内炎と似た症状であっても、口腔がんや、自己免疫疾患との一種とされるベーチェット病、そして必ずしも原因が判明していない白板病など、他の病気の前触れである可能性もあります。
口内炎に似た症状が概ね一か月以上治らないようなら、我慢せず、耳鼻咽喉科などの専門医に相談してみましょう。
口内炎は、ストレスを感じたり、栄養バランスが崩れたりしているという、身体からの警報なのかもしれませんね!
まとめ
- 口の中の傷だったり、細菌だったりと、口内炎には様々な原因がありますが、基本的には身体の抵抗力が弱っているときになることが多い症状です。
- ストレスは、免疫系にダメージを与え、唾液の分泌を少なくすること、およびビタミンを消費してしまうことから、口内炎に悪影響を与えます。
- 口内炎の予防として、ビタミンの摂取や、口腔ケア、ストレス解消が重要です。また、症状が続く際は専門医に相談しましょう。