粛々と更けていく夜、一人で時間を持て余している時は「こんなに孤独なのは世界で自分一人に違いない!」なんて思って悲しくなっていませんか?
でも、ちょっと待って!シングルの人もパートナーがいる人も、誰でも孤独は感じます。そう、孤独とはありふれているもので、あなただけが感じている特別な感情ではないのです。
「孤独である」ということに後ろめたさを感じる人も多いようですが、そんなネガティブな思いは不要!孤独は受け止め方次第で自分を成長させて、可能性を広げて、素敵な人間関係を築くことができる人生のスパイスになります。今回はそんな孤独を上手く活かして素敵なオトナ女子になる方法についてお教えしましょう。
シングルの孤独、パートナーがいる人の孤独
シングルの孤独
未婚で恋人もいない、一人でご飯を食べる時に周囲が気になってしまう、一日誰からも連絡がなかった……そんな時つくづく孤独を感じてしまうことはないでしょうか?そんな時に多いのが、趣味を増やして時間を埋めようとしたり、女友達と予定を入れることに必死になったり、合コンやデートアプリで出会いを乱発したり……でもそれで孤独は埋められていますか?
心の穴は奥深くに隠れるかもしれませんが、穴はぽっかりと開いたままでしょう。もしなにかが欠けている気がするのであれば、それは心の奥で見えなくなっている穴が原因かもしれません。ではこの孤独はどのようにすれば満たされることができるのでしょうか?「彼氏さえいれば」「結婚さえすれば」そう考える女性は大勢います。でもパートナーがいれば本当に解決する問題なのでしょうか?
パートナーがいる人の孤独
いいえ、そんなことは全くありません。相手がいて、分かり合えない、すれ違いを感じる、関係性が以前と違うと思う……そんなことに気づいた時の孤独は、シングルの人が感じる孤独よりもよっぽど大きく切なかったりします。一緒にいる人がいるにも関わらず心の穴を埋められないのですから。
しかも長い付き合いであればあるほど、その事実を話し合うのが難しいので、一人で孤独を抱えながら関係を維持しようとすることもあったりで、前進することもできず、後にも引けずの八方ふさがりで、絶望的になってしまうなんてこともあるでしょう。
孤独にはどう対処すれば良い?
孤独をなくす?
一人の時に感じると思われがちな孤独ですが、誰かといても感じてしまう孤独。そんな孤独とどうやって付き合っていけばよいのでしょうか?すごく相性のいい人を見つける?色んな人と時間を潰してみる?多くの人はそんな行動を取りがちです。でも真実は、孤独はなくならないということです。
孤独を感じる時というのは、自分は他の誰でもないたった一人の人間だ、ということを痛感する時です。もちろん一人でいる時間にそれを痛感することもありますが、誰かといる時も「自分と相手は違う」と気づく瞬間があり、そんな時はつくづく孤独であることを痛感します。
それもそのはず。当たり前ではありますが、自分以外の人は他人であって、100%いつも自分と同じように感じ、考えるわけではありません。よって、どんなに気の合う人を見つけても、時々「自分と相手は違う」と実感する瞬間は免れません。これが誰でも孤独を感じてしまう所以です。
孤独を受け入れる
では、誰にでもついてまわる孤独とどのように付き合えばいいのでしょうか?孤独感から常に寂しさや悲しさを感じるタイプがいる一方で、一人でも「人生楽しい」と言い切れる人たちもいます。
この違いはいったい何なのでしょうか?一人を謳歌している人は強がっているだけなのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。一人を謳歌している人たちは孤独との付き合い方が上手く、本当に楽しんでいるのです。でも、一体どうやってそんなことを成し遂げているのでしょうか?
答えは「自分は世界でたった一人の自分だ」という事実を受け入れているのです。彼女たちは、自分は世界でたった一人の特別な存在なのだから、一人であることを実感するのは当然だと考えています。つまり、孤独はあってしかるべきものだと考え、孤独を受け入れ、孤独は悲しむべきようなネガティブなことだとは捉えていないのです。
パートナーがいても独りを謳歌している人も同様です。相手との価値観の違いやすれ違いを感じたとしても、「全く別々の人間なので、当たり前」と受け止めています。そしてそうやって、孤独を受け入れると悲観的にもなりません。なので、必要に応じて「二人の違い」について前向きに話し合うという建設的な行動をとることができたりもします。結果として健全な関係が強化されることにもつながります。
いかがでしょうか?こうやって考えてみると「孤独」って当たり前のことで怖いものでもなんでもないですし、受け入れてしまうことで人生が一段階アップするように感じませんか?
このようなことができるようになるためには「自分は世界でたった一人の自分だ」という事実と向き合うことが大切です。言い換えると、精神的に自立して自分の人生に責任を持つということです。そしてこれができるようになるためには、単純に言うと、孤独に対する認識を改めて、独りを当たり前のこととし、ネガティブなものとして捉えないことが重要です。
孤独≠永遠のシングル
さて、ここで厄介なのが、シングルの人に「孤独を受け入れよう!」と提案すると、「一生シングルになるのでは?!」と強い不安を感じてしてしまうことです。
ただしこれは誤解です。前述したとおり、パートナーがいても孤独から悲しさを感じる人は大勢います。一方で、パートナーがいても感じる孤独を含めて関係性全体を楽しむことができる人もいます。
シングルになることを恐れて自立することを躊躇する人がいますが、精神的自立をしないままの恋愛関係をもってしまうと依存関係になってしまいます。依存関係の怖いところは、お互いが二人だけの世界に閉じこもってしまいやすくなることです。そうすると、相手の言動の1つ1つに影響を受けやすくなり、相手の成長などのポジティブな変化を含めて快く受け止められなくなってしまうことがあります。
このような場合は、結果として相手に「恋に落ちた時と変わらないままのあなた」を求め、相手の変化に対して感傷的な孤独を感じてしまいます。
つまり、シングルの人が精神的自立をしないまま焦って恋愛関係をもってしまうと結局、辛く感じる孤独からは逃れられないのです。しかもそれをどうにか回避するために相手の言動を縛ってしてしまうことも多く、とても窮屈な関係に発展してしまうことも多いです。
なので、まずは孤独を受け入れて精神的な自立を果たしましょう!そうすることで、お互いの違いを受け入れて、世界を広げられるような素敵な恋愛ができるようになります。
孤独を楽しむ
「自分は世界でたった一人の自分だ」という事実は変えることができません。よって孤独はついて回ります。であれば、どうせなら孤独を楽しんでいきましょう!一人の時間に感じる孤独、誰かと一緒にいる時に感じる孤独に逃げずにとことん向き合ってみるのです。
そして「一人である」ことが寂しいという認識を改め「当たり前のことである」と把握しなおしましょう。そうすることで少し余裕ができて前向きに孤独を受けとめられるようになるでしょう。
まずは「寂しいな」と感じた時に、それ以上ネガティブな感情に引き込まれる前に「どうやってこの一人を楽しむか?」と発想を転換してみてください。そうやって悲観的にならずに、自分の状況を客観視して、今を楽しむクセがつくと、毎日が驚くくらい好転していくはずです。
まとめ
- ・シングルの人もパートナーがいる人もそれぞれの孤独を抱えています。どのような境遇でも孤独はあり得るのです。
- ・人は基本的に一人なので、孤独感をゼロにするのは難しいでしょう。それを受け入れましょう。
- ・孤独には発想の転換が有効と言えるでしょう。一人を楽しむ工夫ができるとよりよい日常が遅れます。